2010年04月30日

すみスタ 「OTHLLO(オセロ)」

おかげさまで、すみだスタジオ「OTHELLO」がオープン準備を迎えることが出来ました。

 旧印刷所であったこの物件と出会ったのは、先月の中旬。

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町の不動産屋の雨で萎れた募集広告が飾ってあり、静かに佇んでいたのを覚えています。

 僕は直感的に「ココだ」とつぶやいていました。

今年2月に会社を立ち上げた当初からいつか自分のスタジオを持つことを夢見ていた僕の胸は踊りました。そしてすぐさま不動産屋へ連絡。担当者の方は、すぐに現地に来てくれました。ただ、開口一番に口にしたことは、「中は期待しないでくださいね。」でした。

 シャッターを開け、中に案内された僕は、驚嘆の声をあげました。その声を聞き、担当者の方も驚いていました。今まで案内した方々は、落胆の声しかもらさなかったと。なのに僕は違うと。僕は言いました。これは何十年という歴史が生み出したアートなのだと。
そしてこの空間演出は、作ろうとしても出来ないものだと。

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 それを聞いた担当者の方は、本当に心から喜んでくれていました。そして是非とも僕に借りてほしいとも。僕の無理な条件をいや、それ以上にすべてを飲んで頂いたことを本当に感謝しています。僕はだからこそ恩返しをしようと思っています。

 この建物に多くの人々に訪問してもらうこと。それが僕と不動産屋さんと巡り会わしてくれたこの建物に対するお礼だと思っています。その証を建物に刻む為に、

「オセロをください。」

壁一面を訪ねてくださった方々のオセロで埋め尽くそうと思っています。もちろん許可はおりています。いったいどのくらいの時間がかかるかどうかわかりません。だた、物件の契約は3年なのでそれが期限です。(笑)もちろん延長は出来ます。

住所は、墨田区本所3−20−13です。出来る限り滞在するつもりですが、不在の時は、エバーアートと昔の印刷所の名前が描かれたポストに入れてもらえれば幸いです。中をご覧になりたい方は事前にご一報ください。担当:小林090−8118−4263まで。

すみスタ「OTHELLO」 近況報告
5月8日より一週間程度改築工事に入ります。
1階は当面は既存の黒いまま、2階は真っ白なスタジオに生まれ変わります。
イベント、撮影すべてOKです。というかなんでもOKです。なにかやりたい人はなんでも
相談に乗ります。ただし、オセロをください。(笑)
使用料金は、はっきりいって模索中です。いろんな方と出会って話を聞いて今月中には決定するつもりです。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いします。











 



posted by 小林 at 20:16| 東京 ☀| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月26日

眠りの「美錠」

今日は、人を紹介してくれたお礼を言うために、東駒形の喫茶店フローラへ。
ここは、僕が駆け出しの頃に撮影にお店を貸してくれた思い出深い喫茶店でもある。
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お店に入ると、さっちゃんとお母さんがいつも笑顔で出迎えてくれる。
そして話が途切れることは一度もない。新規で入ってきたお客さんでさえ5分後には、一緒になって民主党の話をしている不思議なお店だ。そして5年ぶりの僕を昨日のように覚えていてくれる暖かいお店でもある。
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そんなフローラに以前来たときに気になったことがあった。
それは、フローラの隣に駐車場があるのだが、その奥には昔の工場特有の窓ガラスがあり、四角い30センチ四方のガラスが無数にならび、黒くなっていた。そのことを尋ねると、さっちゃんとお母さんは、丁寧に色々教えてくれた。

昔工場で時計のバンドを締める金具「美錠」を作っていたこと。
美錠を作る際にこぼれ落ちる金、銀のかすが落ちた畳は、畳屋が無償で引き取り、無償で畳を張り替えていたこと。そして畳屋は畳を燃やし、金、銀を得ていたこと。
そして今お父さんがいること。

お父さんがいると聞いて作業をしてるのかと聞くと、違うという。
あそこにお父さんがいる。僕はただ、会いたいと思った。そう心が言っていた。

さっちゃんは、恥ずかしいと卑下しつつも、承諾してくれた。
案内されてフローラの裏口を出ると、僕は本当に驚いた。

そこには「昭和」があった。
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僕の鼻に工場特有の匂いが漂い始めた。さっちゃんが娘になり、「お父さん」と声をかける。工場の入り口を開けると、ひっそりと階段下に佇む老人がゆっくりとやさしいまなざしを僕に向けた。僕は一瞬にして恋に落ちた。

この感情は懐かしかった。僕は泣きそうだった。

そんな僕の感情を察してなのかお父さんは笑顔で僕を向かい入れてくれた。
いろんな話を聞いた。
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お父さんは毎日工場の2階へ階段の下の机の前にいること。そこが落ち着くのだそうだ。
夏の日の蒸し暑くなる日も、冬場鉄が冷めて空気が冷たくなる日もそこにいるそうだ。

そこにいること、ただ、それだけで本当にいいと思った。

お父さんが話の途中で引き出しを開けた、そして自慢げに僕に見せたのは二つの腕時計。
そしてお父さんは、丁寧に机に時計をおいた。ゆっくりと指を指したのは、「美錠」。
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普段僕にとって一見何気なかったものが、瞬時に宝物に変わった。

そんな物作りがあった町すみだ。もっともっと旅したい。


CM:喫茶店フローラ 住所東駒形2−7 
登場人物:フローラのさっちゃん、さっちゃんのお母さん、お父さん(長谷川富次さん87歳)
コメント:昭和へタイムスリップしたい人はまずは喫茶店フローラへGO。ちなみにお父さんはいつでもだれでもウェルカム。






















posted by 小林 at 23:36| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月23日

昔の思い出

中学3年の頃に友人の自宅の2階で映画鑑賞に誘われた。
作品の名前は「リング」
6畳間の部屋に集まったのは怖いもの見たさに集合した男子8人
押し入れにあった小型のTVを部屋を暗くして見ていた。
あの時の恐怖体験は忘れない。最後に中学3年生がぎゃーぎゃー叫んで
一人は、気絶した。

あの記憶は今でもよく覚えている。

今日塾の講師をしていた時の生徒に出会った。大学の3年生になっていた。
「おう」と声をかけると、はずかしそうに笑って携帯を話さず話をしていた。
そういえば、彼の住む家はもっと遠いはずだ。ローソンを出た僕はもう一度声をかけた。
「元気か?」「あ、うん。」「そうか、ココ俺んちの近くなんだよ。」「知ってるよ。」
友人と話していたのに彼は受話器をおろし僕を見た。
その瞳には助けを求めているようにも見えた。
しかし、僕は受話器の向こう側の友人に悪いと思い
「そっか。またな」といってその場を去った。
去り際に彼の視線を感じた。

また彼と会えるといいな。僕は彼に誇れる大人になりたいと誓った。

posted by 小林 at 23:55| 東京 🌁| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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